今年ももう終わりに近づいています。
今年はとても思い出深い一年となりました。
そのなかでもスパイラルの展示はとても大切な機会でした。
- one fine day 展 -
KUNIKA、篠崎恵美、多田明日香、maegamimami、Loveli
といった5人の女性アーティストが、
朝目覚めて女性が下着を選ぶ時の気持ちをフラワーショップで
花に囲まれた時のときめきや、
一輪の花を選ぶ際の所作になぞらえた作品を展示。
私の作品の写真をいくつか載せておきます。
展示の什器は引き出しをイメージした箱です。
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その日の気分で仕立てられる下着があったとしたら、
目に飛び込んでくる日差しや、ひんやりした空気、
朝目覚めた気分や、目にした風景、昨日の記憶たちを、
トリミングし、仕立てる。
いい日も、悪い日も、その下着を身につけ、
しゃんとした気分で、今日1日がはじまる。
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April,30th[mon.]
とっくに桜は散って、新緑で溢れかえっている。
桜の木はもう気持ちを切り替えて、
来年また思う存分、咲き乱れるための、
準備をしているのかもしれない。
きっと、まっさらな気持ちを携えて。
この作品たちは、影が本当に綺麗でした。
August,23th[Fri.]
夏だけど、東の空にオリオン座が見えた。
ビルの光が残像でのこって、
たくさんの星みたいに見えた。
昨夜のことで覚えているのは、それくらい。
September,28th[Thu.]
電線にとまった鳥
渡せないままの贈り物
真夜中のコンビニ
一輪の花と百本の花
他人事の春
自転車と東京タワー
レンズに入り込んだ砂
アスファルトに落ちる影
毎日上にのびる電波塔
行きつけのドライブスルー
年に一度の記念撮影
スノードームの中の吹雪
知らない街の絵ハガキ
どこまでも小さな命
反射する西日
良いことと、嫌なことは繰り返し重ねられ、
いつのまにか「いい思い出」になっている。
June,20th[Sat.]
梅雨を無視して、
ベランダにぶら下げた風鈴は、
冷たい風にゆらされて、
冷たい音をたてています。
カーテンをあけると雨粒が景色をぼかしていた。
大学生の頃、バイトで展示のスタッフをやったことがあったのだけど、
こういうところで展示するのって、
どうしたらできるんだろう。と思っていたのを思い出した。
そんな風に思っていた私が10年後、
その場所で展示してるなんて、なんだかすごいなぁと
自分で感心してしまった。
でも、こんなことをいうと調子に乗ってると思われてしまいそうだが、
その大学生のころの私も、
こころのどこかで「いつかは、、」という思いがどこかにはあった気がする。
そう思うと、今「いつかは、、」とおもっていることも
10年後、わたしならどうにかこうにか
叶えていたりして!?とぼんやりおもったのでした。
そうでありたいものです。