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20120123



ガーベラの話



この花はいつものガーベラよりずっと大きく珍しい花びらの形をしていた。




忙しくしていた私はなかなか押し花にすることが出来ず


花瓶に挿したまま台所に放ったらかしていたのに


この花は萎れることもなく、時間が経っても


しっかりと上向きに鮮やかな色の咲き姿のままいた。




その大きな花を支えているのは


太いしっかりとした茎でした。




きっと私が忙しなくしていた間も


この茎はせっせと水をすくい上げ


もたれそうな頭を支えながら


散るまいと花を咲かせていたのだろう。




そんなふうに考えていたら


今私に必要なものが何なのか、少しわかった気がしたのです。










[本名] ガーベラ • パスタロサート
[学名]   Gerbera
[原産地]  南アフリカ


花弁が少しカールしているので、
これがパスタのフィットチーネのようだから
「パスタ」という名前になったようです。

押し花で何かを描く時動きがある花びらがとても役立ちます。













20120112


金魚草のはなし



花を買うようになって気付くことは

それぞれ花によって一日に必要な水の量が全く違うこと。

たくさんの花をつけた金魚草は

一日でものすごい量の水を必要とします。


水槽に餌をパラパラと落とした瞬間

待ってましたと言わんばかりに金魚たちが寄ってきて

口をぱくぱくさせて餌を食べているのと同じように

花瓶に注がれた水を花びらたちが我先にと

ごくごくと飲んでいるのかもしれません。



これは欲望という花言葉をもつ金魚草のおはなし





[本名]  きんぎょそう (金魚草)
[学名]   Antirrhinum majus
[原産地]  地中海沿岸


日本では花形が金魚の口に似ていることから
この名がついたようですが
学名のAntirrhinum majusは「大きな鼻」という意味。

押し花にしたらもっと鼻みたいになりました。














20120103

flower pressed flower skull art skeleton tada asuka 押し花 骸骨 骨 多田明日香


あけましておめでとうございます。




去年は友達の依頼を機にこの押し花を再会しました。

卒業制作 Ex-formation でfloraを作ってから

あれ以上の作品は作れないとどうも手を動かせずにいました。

コンセプトも、モチーフ選びも、規模も、制作時間も

どれを見ても仕事をしながらの制作は

なにか物足りないような気がして、

かつての自分の栄光にすがっているだけだ。とか

今更なにをつくってももうあれ以上の感動は与えられない。

そう思っていました。



この半年そんな悩みと意欲の間を

行ったり来たりしながら続けた作品づくりでした。



人に頼まれて作ったもの

誰かに送りたいと思って作ったもの

自分の為に作り続けたもの

いろいろなかたちの作品がありました。



どの作品にもそれぞれの役割と想いがあります。

続けて行こうと思えたのは

それを見た人がいつも喜びや驚きを表してくれ、

励ましの言葉をくれたからだと思います。




誰かの心を動かしたいと願い、

それ以上に自分の心を震わせたいと強く思い、

今年は少しでも多くの人の目に

私の作品を焼き付けられるような一年にします。



どうぞ今年も宜しくお願い致します。






再び手を動かすきっかけをくれた友達に感謝しています。
むちゃくちゃ、ありがとうだ。